class E

暗殺教室をどこで読むのを止めたのか覚えていないが、普通に愉しんでいたし、結末についてもぼんやりと「せんせーはどうなったかなぁ」と思うことはあった。それを数日かけてアニメ版で観てみたら、驚いたことに完結までしっかりやり遂げてくれていた。

正直に言う、長い。なのに濃い。一話たりとも「ダレてんなぁ」と飽き飽きしたことがない。ギャグがベースでありながらもちゃんと青春してて、3年E組の一人ひとりが毎日着実に前進していく様子を十二分に見せてもらった。後半のシリアスメインは流石に重いというか、張りつめっぱなしでしんどかったところもあったけど、それでも最後の為に必要な日々だったと思う。


・普通に作画が毎回良くて何の違和感も無いままに観終わってしまった。えっ凄くない? っていうか戦闘シーンの動き素晴らしくない?
・著者の「必要な布石は何一つ書き漏らすまい」という計算が見える筋書きだった。いやまぁ宇宙行った時はオイってなったけどね!? あそこギャグベースで良かったんじゃないですかね、いや格好良かったけども!!(あそこが長かったらつらかったから短めで助かった)
・何でも殺す気でやる、ってのは素晴らしい教育だと思った。死ぬ気でやるのとはちょっと違う。殺す為には対象が必要で、その対象を分析し、理解し、攻略する必要があるから。がむしゃらに努力しろってことじゃない、頭を使って見極めろってこと。実行の為に足りない何かがあるんなら、そこは勿論埋めればいいのだ。殺る気は、万に通ずる処世術。
・クラス対抗球技大会のエキシビションマッチ、一期ではかなり好きなお話。超前進守備、滾った。「格好良すぎでしょうがカルマ・磯貝!!!」って叫んだ。
・沖縄リゾートでの全員で挑んだ暗殺も勿論大好き。いやはや、奇想天外だったねぇ。
サバゲー回。渚とカルマの微妙な距離感ってやっぱり意図的に描かれてたのか、と驚いた。クラスメート同士で戦うと、皆の隠し持っていた一面が出てきて面白い。最後の青春ガチンコ対決も熱中できたので作画班ありがとうお疲れ様です。
・もう一度会いたい。クラス全員で乗り込んで、やっと会えて、そして卒業の時。二期24話でボロクソ泣いた。回想シーンなんて挟まなくたって思い出してしまう、彼らの一年間を。
・24話の後に「バイバイyesterday」聴いたらこんなに明るい曲調なのに泣ける。365日分の全部、持って行け。
・好きな子誰かなぁって考えると誰も彼も好きで…。うーん、でもわかりやすくカルマの信者になりたいかな…。悪童(では収まらないけど)っぷりが愉しいねぇ。
・千葉君と速水さんのペアは今後とも宜しくお願いします。
・彼らの一年間を見届けられたことが本当に嬉しい。途中で私もクラスメートの一員なんじゃないかって思えるくらい感情移入してしまってちょっとわけがわからない。7年後がちらっと覗き見できたけど、できれば更に数年後、各界の前線で働く皆が集結して何かでっかい暗殺を成し遂げて欲しいなって。