silhouette
今日はブログにて歌詞が大好きな2作品をご紹介。
歌詞は佐藤春夫さんの詩集からで、作曲したのはすずきさん*2。
まず見て欲しい、この目に鮮やかなこと! 漢文体をあえて残すことでrockな音に負けていない。
意味深で、幾通りもの解釈が出来る謎めいた歌詞。それでいて盛り上がりには「しぐれよ、つげておくれ/あの人にわたしは今夜もねむらないでゐたと」とストレートに感情に訴えかける。
そして言うまでもなく、タイトルの斬新さも際立っている。
いつかこういう歌詞を書いてみたいものだ。手を伸ばしてしまいたくなるような、味わい深い歌詞を。
2)かなき氏 「シルエット・ライオット」*3
かなきたん*4の歌詞はどれも甘酸っぱくて瑞々しいが、これは特に秀逸な一作。
読んだ時よりも聴いた時のインパクトが大きかった。
「逆光 ジーンズの裾すかして」
何て眩しいんだろう。
ジーンズの裾に美学を感じたことがなかった。袖もいいけど裾も素敵だなぁ。
「(すき) 誰かが 鮮やかだった」
ここは「すき」がコーラスで入り、後から「だった」の部分でもコーラスが加わる。この計算され尽くした二重の過去形。
「誰かが鮮やかだった」のと同時に、「すきだった」のだ。
「似合うねと褒めてくれた/スカートも/うそ、すきだった」
この「うそ」のいじらしさったらないわ。
*1:http://www5.atwiki.jp/hmiku/?cmd=word&word=%E3%81%99%E3%81%9A%E3%81%8D&type=normal&page=siGrE
*2:呑み仲間?
*3:http://piapro.jp/content/4fnurl0w4ey54ucp
*4:大好きなお友達! 意欲的に活動中の作詞家仲間でもある。