surpass

常時2・3ほど作詞依頼を抱え、並行して作業を行っている。
1つに集中して、埋まる部分は埋めて単語を出して。行き詰れば別のに移行して。
そういうローテーションをしていると、単語の連想が思わぬ作用を生んだりする。
…のだが。今回、抱えている数が異様に多い。
音先が3つ(そのうち5〜6曲ほど増える予定)、詞先が5〜8つくらい(こちらは半年かけてじっくり進めていく予定なのだが、どうにも心が逸る)。
あちらを思いつけばこちらに移り気。二兎どころか十数兎を同時に追いかけているような。


できない、という気は全くしない。今追加で依頼があっても喜んで引き受けるだろう。
ただこの心の落ち着かなさ、高揚っぷりは麻薬のようだ。麻薬の味も知らぬ私が思う麻薬らしさ。頭の一部が常に痺れている。
いつでも何をしていても、歌詞のことを考えている。この言葉はどの曲に使えるだろうか、あれではインパクトがなさすぎるからもっとセンセーショナルに、配置をもっとシンプルにしたら良いだろうか……。
こんな歌詞書きたいなぁ、なんて朧に夢想するだけの時期を経て、今は書きたいものを書きたいだけ書いてもまだ足りぬ。


タイミングが折り重なることはある。
試されているのだろう、私は。何者かに。
凌駕していきたいものだ。自分の限界をも。