pianistreem

無力さんの「Your Pianist」で新しく作詞をやらせてもらった3曲について解説ー。というか思い出語り。



1)Aspirin


■first impression
とにかく音が「chaos(ケイオス)」。目まぐるしい展開、不安定な自我。
「幻覚」「逆転する重力」などを中心にして。


■頭痛薬
日常的に服用する頭痛薬にも副作用がある。
痛みを軽減する代わりに幻覚を見たり、ね。


■「中途半端な優しさ半分」
あれです、代表的な頭痛薬のキャッチコピーから取ってます。
なんで優しさなんか薬に紛れ込ませるんでしょうね。ケチってんのか。



2)Phosphorescense


■first impression
春の匂い、花の香がした。
それから淡い光が。


フォスフォレッセンス
太宰治の短編。大好きで大好きでたまらない。
意味は燐光、でもここでは実在しない花の名前として使われている。


■「言わぬが花、言わずに花」
言わない方がいい。
黙って花を手渡してください。



3)Latter Letter


■first impression
濁流、激流。とにかく流されていく。下流へと。奈落へと。
引きずり込まれていく。


後から届く手紙
あなたは空へ、私は海へ。
歌でも届かぬのなら、せめて最後の呼吸が浮かび上がって水面で泡になるのを見届けて。
それが私の最期の便り。


■糸と蓮
カンダタを意識して。
天国と地獄とを繋ぐ細い細い糸を手放してしまった。
それでも一緒にいたかった、と叶わぬ夢を海底で見続けるのでしょう。