breakwater

来たる1月の16日、麗らか(であることを望む)な日曜日。
待ちに待った15回目のボマスにはフリー入場がない。


確かに前回のボマスを顧みれば、あれは酷かった。壮観たる有名Pと有名歌い手にファンたちが押し寄せ、フリー入場は途中で打ち切りになったと聞いている。閉場時間の延長も痛手だったろう。
ただその余波として、或いは改善策として〈フリー入場なし〉に踏み切ったのだとしたら納得がいかない。


事前にカタログを買った者は当然、
VOCALOIDが何たるか
②イベントの存在
③当日売られる商品
を知った上で参加するのであり、ちゃんと目的がある。
1000円だか1260円だかするカタログを購入するのは、その目的を叶えるだけの覚悟があるということでもある。
ファンとしては当然と言えよう。では、まだファンとは言い切れない人たちは?


まだボカロにどっぷりハマっていない人。
イベントにあまり参加したことのない人。
当日何があるのかよくわからないけど行ってみたい人。

そういう曖昧な興味を持った、もしかしたら次世代のボカロファンたちを、完全カタログ入場制度は跳ね除けてしまう。
「偶然の出逢い」を拒絶しているのだ。これはVOCALOID MASTERの最大の目的である交流を、自ら全否定しているようなものではないのか。


通販委託もショップ委託も容易にできるほど、ボカロは商業的に認められるようになってきた。欲しい商品があるならボマスでなくたって構わないわけだ。
熱烈なファンがボカロPや絵師さんと一瞬でもいいから「交流」したい、その欲望を叶える場がボマスなのだろうか?
ボマスが提唱する「交流」とはその程度のものなのか?



ま。
フリー入場不可になって今回のボマス行きを見送った私の負け惜しみですけどね。どうせ。