eyes

眼鏡を一式新調し、前使っていた眼鏡のレンズを新しくして、今持っている眼鏡も度が合っている。つまり現在合計3つの眼鏡が手元にある。
早くも持て余し気味だが、まぁ上手く付き合っていけたらと思う。


新調した眼鏡の一つは、微妙に色が混じったレンズにしてみた。淡いグレーの入ったレンズは、蛍光灯やパソコンの白光を和らげるらしい。気休め程度だろうが、どうせ3つも持つのならそういうのがあっても良いと言い訳しつつ試した。
ぱっと見でもレンズに色が滲んでいるようには見えないし、光に透かしても心なしか眩しさが納まるかと言った印象。


3年ほど前に使っていた眼鏡はレンズ交換。フレーム無しの華奢な眼鏡は装着しても違和感が少なく、素顔に近いので気に入っていた。が、いかんせん支えが少ない分すぐに歪む。
つるの部分に流石に年季が現れているけれども、お気に入りなので大事に使っていきたい。


* * *


別に生まれた時分から眼鏡を必要としていたわけではないのだが、裸眼の感覚をとっくに忘却している。
むしろ眼鏡を装着しての視界に慣れすぎている。意識すれば眼鏡の縁は確かにあるのだが、普段はレンズの内側の世界しか見ていない。


身近に伊達眼鏡をかけている人がいるが、眼鏡を手放せないのが当たり前な自分からすると、あれはちょっと不思議だ。
視力の悪い人がコンタクトレンズを付ける。それは良くわかる(自分はそうしないが)。視力の良い人が度の入っていない眼鏡をかける、これは良くわからない。眼鏡がお洒落アイテムとして浸透してきたと解釈して良いものか。
いずれにせよ、私は眼鏡をかけるのが嫌いじゃない。と言うかもし視力が回復したとしても眼鏡はかけていたい。
私にとって眼鏡はわかりやすい防御線だ。素顔を装飾して誤魔化す装置。


そうか、私は眼鏡に依存しているのかと気付く今日。
レンズ一枚挟んだ世界は、微妙にくすんで目に優しい。