aspirin

元々はコンピレーションアルバム用だった曲を1st.albumに収録する際作り直し、それを更にretakeした今回のバージョン。一年経ってからこんな形でニコニコに出せるとは思いもしませんでした。
絶妙にダークな空気を纏ってますます洗練されていく無力さんの音に、圧倒されます。
動画はこちら、歌詞はこちら


■忘却
もう何も見たくない」と叫びながら、彼女はアスピリン錠を飲み込む。
記憶も。過去も。現実も。事実も。真実も。貴方も。思い出したくなくて、いっそ忘れてしまいたくて。
致死性のほとんど無い頭痛薬。充たされないから貪って、いくらでも噛み砕いて。
精神を壊す致死量に至るまで。


■中途半端な、優しさ
貴方が死んでも世界は回る。二人のうちの半分が欠けても、もう半分は生きている。
残された未来は、神様からのなけなしの祝福だろうか。God NEVER bless you.(神は決して祝福を与えない) …きっとそれは絶望だった。
優しさは中途半端。半分になった存在も中途半端。


■2/4
Brellaで最愛の人を亡くした。
Aspirinで悲しみのあまり薬に溺れた。
///unknown///で忘れた人を夢見た。
Phosphorescenceでひそやかに訣別した。


4つの曲の世界は繋がっている、そういう見方もできるという話です。
公式設定ではありません。そのように読んでくれという要求でもありません。
彼女が長い長い旅をしていく様子を思い描きながら書いた。それだけの話です。