peakedyellow氏のユキちゃんは最高にアンニュイで退廃的。
常に溜め息交じりの歌声で、ちいさく色の無い世界を口遊む。
錆びた彼にはこの世の終わりを
枯れた花には溶かしたロウを
月と蜜柑と葡萄に罰を
可愛い彼女に穴あきゴムを
あの男には悲惨な希望を
ブタとカレーと主婦には罰を
珍妙な取り合わせはあくまでも恣意的に。
語感で遊びつつ、あっけらかんと絶望を添えて。
愛してるなんて言ってないわ
何度も何度も何度も繰り返す。同じフレーズ、同じ抑揚、同じリズムで拒絶を刷り込む。
「バカね」と嘲笑ってくれもしない、無機質に乾燥した、神様の憂鬱。