downpour

灰ノ詩は情緒不安定な曲だ。
思い出を懐かしむように甘く歌っていたと思ったら、痛みに引き攣ったように激情を訴える。
リンの悲しみが、驟雨でも洗い流せないほど身と心に沁み付いた悲しみが聴こえる。


この雨が慈愛というなら いなくなれ
強く強く、刺し込める叫びに痺れる。


瞼を焼いたのは明けか夕暮れか
零れたメチルアルコールの蜃気楼


どれだけ慰めても灰は灰へと帰る
それだけが、最後に残った真実。