metronome

エレクトキタニカ。のメトロノオム。は出だしから独自の世界観へと突き落とされる。
息苦しいような、頭が痛くなるような。重い、という感覚だろうか。そのくせ地に足が付いていないかのような浮遊感。
何処に居るのか、何処に行けばいいのかわからない迷子になる。
迷子なのは“私”の自意識なのだ。


歌詞を読んでも突き放される。意味を理解しよう、と正しく向き合っても応えてはもらえない。
ただ刻まれていくリズムに心を寄せる以外、この曲を愛する方法なんてないのかもしれない。
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