楽曲

velvet

英語ライブラリの初VOCALOID、LOLA。歌声があまりに独特で、使いこなせる演奏者はほとんど居ない。 私がはじめて「LOLAでなければ、この声でなければ駄目だ」と思ったのは、マイゴッドPのヘレシー・マンションだった。 彼女の歌声は、生き生きしているとはと…

aufheben

sunzriver氏のtower of sunzは、創作活動をする人ならば誰もが抱く葛藤を表現した一曲。 ゆうきさんのPVは1年近く待っていた。好き、なんて言葉では何も言い表せていない。畏敬の念に近い。 怖い、と萎縮する。音と映像が重なり合って、途切れ途切れの瞬間。…

perception

多分、ミク曲の中では今年一番多く聴いた曲。 yplさんのどの曲にも共通して浮遊感と透明感がある。中でもperceptionは雲の上を歩いているよう。 もっと言うなら地に足がついていない感覚。そして、“私”という個の存在が曖昧になる。 何処にでもいるし、何処…

tranquil

掠れた吐息のように。覚束ない溜め息のように。彼女はひっそりと歌っている。 水辺、のような場所なのだが、何故か森林のイメージも浮かぶ。静謐な空間。木にもたれて、うっすらと瞼を閉じるような。 そこには雨が降っている。音も無く。あなたはそれを吸い…

madly

「金木犀と黄金の穂」 鮮やかな色。躍動する金色。 「さんさん太陽見上げては/しあわせどっかにうかんでろ」 眩しすぎる景色と、毒を孕む言葉。 極めつけに、KAITOとレンが滔々と歌い上げる一文。 「愛は 増え/されど/恋は ひとつだけ」 心臓を撃ち抜かれる…

unreasonable

izumiさんの弦の音には、心が実直に反応する。 理不尽なまでに打ち震えたのはNever.。歌詞を見てくれ、歌詞を。 誰にも会いたくない みんな死んでしまえばいい 釜飯が炊けそうで 味噌汁を作ろう 何だこれは。そして後半など何を言っているのかわからない、聴…

performance

VOCALOIDは歌うソフトであり、talkingは不向きだ。 だが科学のための世界演劇を聴くと、語ることそれだけで歌なのだと思えてくる。 何だろうなあ、このグイッと押し上げられる感覚。 伴奏と声の抑揚のシンクロ。卓越した演説には力がある。 ただの音読などで…

metronome

エレクトキタニカ。のメトロノオム。は出だしから独自の世界観へと突き落とされる。 息苦しいような、頭が痛くなるような。重い、という感覚だろうか。そのくせ地に足が付いていないかのような浮遊感。 何処に居るのか、何処に行けばいいのかわからない迷子…

stylish

ボカロの息遣いについて書いたけど、もう1曲紹介したい曲があったり。 psgmaniaさんが編曲した灰から少女。 最近またリピートしている。導入部の「voice」のインパクトはまるでハッと息を呑むような。 この曲も、聴いていて何故か呼吸を意識してしまう。何故…

breathe

ボカロの“息遣い”って、人のソレより生々しい。 吸って、吐いて。人にとっては当たり前な無意識の作業。だけども機械にとっては当たり前じゃない。 だからこそ機械の息遣いは、良い武器になる。 呼吸音が印象的なのは「アロウズ」。 PVも相まって、アロウズ…