spring

時は不可逆。それなのに季節は変わらぬ顔でまた巡り来る不思議。
きみとすごしたやさしいはるになる。
だから唄え、永劫回帰の春


しのぶ花よ 唄に合わせ飾れこの道を
小さな君の歩む先を貴やかに
隠して、隠して。どうせ届かぬ思いならば、いっそ忍ばせて。
君が気付かずとも、君の道を彩れるように。


花よ開け つられ君の顔が上がるように
隣に在れない私の代わりに、君に春が寄り添いますように。