2015 books

私は「やると言ったらやる」人間になりたいので、2015年末に「あ〜今年も読んだ本をblogに纏めたい〜」などとぼんやり呟いた過去をここまで引きずってきました。
2014年よりは格段にシンプルに収めたい所存。


夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

本国よりも日本での方が人気あるんじゃないか、ハインライン
猫とSFが好きなら必読書でしょってくらい知名度高い本作を、よくぞ今一度訳してくれた小尾芙佐…! 新訳に大感謝ですよこれは。
よく「ご都合主義っぽい展開が好きじゃない」というコメントを見かけるが、私はこのハッピーエンド大好きです。ダンが無謀にも思える我武者羅さで、傷口を広げつも走り回った、その結果なのだから。


know

know

全知全能を希求し、最後のピース「死」を掌握しようとする物語。と纏めてしまえば簡単なのだが、序盤ではその目的地が見えないのが肝で、次々と明かされる知ルの規格外の"脳"力にハラハラしつつ読み進められたのは作者の筆力のおかげ。
キャラクター良し・構成良しとかなり満腹感の味わえるSFでございました。ご馳走様。


まずはタイトル一本釣り。他に類を見ない程圧倒的に美しいこのフレーズに痺れないわけがない。
そして改めて、そう、今頃になって、ブラッドベリによって綴られる世界のもの悲しさに打ちのめされる。さみしさは美しさに昇華し得るのだと、幾つものストーリーが簡単に証明してくれる。


テキスト9 (Jコレクション)

テキスト9 (Jコレクション)

絶対に一気読みしないと筋を繋ぎ止められないので要注意。
「何かわからんけど凄いモン読んだ」気になります。深呼吸したくなる読後感。
「愛の嵐」の章の盛り上がりをどうか体感して欲しい。私も早くもストーリーを忘却し始めているので、再読が待ち遠しい。


紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

2015年の間ずっと売れ続けたポケミスだろう。読んでみれば合点がいく、説明不要の面白さが凝縮されていた。
貴重なのはこの読後にじわりと沁み渡る感動だろう。特に親子について描かれた作品が多いのは、作者自身の拘りなのだろうな。
SF界に燦然と輝き始めた新星、多筆であることを期待しています。


アナザー修学旅行

アナザー修学旅行

中学三年生の感性なんて全く思い出せないのに、読んでいて懐かしく思えてくるから不思議。こういう味わったこともないのに懐かしくなれる文章には本物の力が宿っているよなぁ。
小学生たちの登校風景を扱った『かさねちゃんにきいてみな』もしみじみ懐かしく感じたので、彼女の作品をもっと読みたい。


男ともだち

男ともだち

ハセオという稀有な男ともだちに誰しもが憧れ、歯軋りするほど妬ましい。こんなにもフィクショナルな理想の男ともだちを描いてくれて感謝したらいいのやら悔しがればいいのやら。


ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

好きだというだけではどうしようもないことが世の中にはたくさんあって、その傷や隔たりをまざまざと見せつけてくる。淡々とした語り口の中に潜む激情の焔に読み手の心も焼かれ、たまらなく痛む。
恋は不随意筋。心が揺れ動くのを自分では止められない。紛れもない自分の器官なのに。

2015 music

2015年にお世話になったVOCALOID/UTAU曲を振り返りながら纏めたら楽しかったですっていう報告。

http://togetter.com/li/923949


(安価ですが)Bluetoothのイヤフォンを買い、ますますミュージックライフをエンジョイしております。特に風呂掃除の時には最高ですね。


もう作詞活動は殆ど止まっています。
ゼロではないけれど、動画やCDとして形になることは途絶えてしまっている。
またいつか、誰かとご縁があれば。そんな気持ちでまったりと、今はただたくさんの曲と出遭って、恋をして、溺れている。

fine

「音楽とは何なのか?」
という漠然とした問いを、大学の講義で投げかけられたことを覚えている。


起承転結の展開は音楽に必要か?
一定のリズムが音楽には不可欠なのか?
西洋音楽では、「メロディ」「リズム」「ハーモニー」を音楽の三要素を説くらしい。
でたらめな鼻歌でも音楽だと思えるか?
楽器から奏でられる音でなくても、音が聴こえさえすれば、それは「音楽」と呼べるのか?


講師はジョン・ケージの有名な曲を私たちに聴かせた(というよりも、動画を披露した)。
4分33秒」。三楽章から成る楽譜には全て「TACET(休み)」と記されるのみ。
演奏者は曲の始めにピアノの鍵盤の蓋を開ける。4分33秒の間、奏者と聴衆はその場の無音を聴く。鍵盤の蓋は静かに閉じられ、奏者は舞台から去る。
音楽は音を鳴らすもの、という固定概念をぶち壊すような、無音の音楽を提唱したとしてあまりにも有名な曲だ。


講師が言った言葉は、私の知識をひとつ飛び越えるようなものだった。
「僕はですね。この曲を知って、音楽は明瞭な音らしいものの有無から成り立つのではない、ということ以外に、あることを教えてもらった気がしています。
 音楽には、必ず、はじまりおわりがあるのだと、僕は思うんです」


ジョン・ケージが永遠に、舞台の上、ピアノの前に座っていたら、それは音楽にはならない。
4分33秒という限られた時間であれば、無音ですら音楽に変わる。
生活音が音楽たり得ないと感じるのは、明確なはじまりもおわりもないから。
いつか鳴き止む蛙の合唱も、きっと音楽だと感じられる。
どんなに尻切れとんぼの鼻歌であっても、終わりまで行き付いたのなら、それは音楽になるだろう。


人生もきっと音楽のようだろう。
私の言葉は幾つもの音符。日々はクレッシェンドやスタッカートで彩られ、それでも長い目でみればずるずると単調な音を私の躰は演奏し続けるが、必ずフィーネ(おわり)に至るだろう。
最期に私がどんな音楽になれるか、楽しみだ。

London

今年の6月、ロンドンを旅行してきました。
①昔住んでいた家を見に行く②fish&chipsを食べる、の2つが主目的でしたが、思ったよりも精力的に動いたので写真を整理しつつ簡単に纏めてみました。


http://togetter.com/li/858603


成人したのでpubにも立ち寄れたし、美味しい中華料理屋でペキンダックも食べれた。
食の面でもいろいろと味わったし、街並みを散策するだけで愉しかった。
何人かと僅かばかりでも言葉を交わし、Queen's Englishの響きに酔い痴れた。
小雨に濡れながら公園を歩く、あの閑けさをもう一度堪能できて本当に良かった。


その後別の国も旅しましたが、そちらについては割愛。
語るほどの何かがあったわけではないけれど、しみじみと「行って良かった。行けて良かった」と思い返せる日々だったので、大事な思い出として抱えていきたいと思います。

2014 translation

翻訳篇。去年ほど力を入れていないけれど、思い返せばちょこちょこ読んでいるなぁという印象。


さよならを待つふたりのために (STAMP BOOKS)

さよならを待つふたりのために (STAMP BOOKS)

ジョン・グリーンの中で今一番HOTなので(映画の日本公開も間近ですね)、じっくり読みました。『ペーパータウン』『アラスカを追いかけて』では「奔放で抗いがたい魅力を持つ女の子」を追っかける男の子、という特徴的な基本構図があったが、今回は女の子目線なのでどうだろうかと訝しみつつ。
結論。ジョン・グリーン、あんたは偉い。
とにかくヴィヴィッドな、「生きた(若者の)言葉」を使うのが巧い。十代の感覚を失わない内に、さっさと読んでキッチリ共感しておくべき。ちょっとひねったアメリカン・ジョークがぽんぽん出てきて、そんなに出し惜しみしなくていいのかとハラハラするくらい。金原瑞人の訳がこれまた瑞々しいので、これは最高のYAになったなぁと拍手したい。


あしながおじさん (新潮文庫)

あしながおじさん (新潮文庫)

いつかに読んだ覚えはあるけど、もう殆ど忘却の彼方なので読み返してみたところ「あれっこんなに面白かったっけ?」となった一冊。
書簡形式。ジュディの無垢さがどんどん抜けていく様子が愉快。蕾が花開くようとはこのことかと。昔はきっとジュディ目線で読んでいたのが、今はあしながおじさん目線へと移ったのだろうなぁ。
続編が出ていると知ったので、そちらも機会があれば読んでみたい。


いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

岸本佐和子の流れる水のような自然な翻訳にまず驚かされる。無駄な力がどこにも入っていない。16の短篇集。
「わたしは英語で泣き、フランス語で泣き、あらゆる言語で泣いた。涙は世界共通の言語、エスペラントだったから。」というフレーズが特に好きで、何となく心に残り続けている。


悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

映画化で話題になったので、重い腰を上げて読んでみたところ、何故腰が重かったのかわからなくなりました。
徹底的に主観を削ぎ落して書かれた日記を読んで面白く感じるってどういうことなんだろう。不思議。
残り二作もちゃんと読みます。

2014 fiction

こちらは恋愛小説が主ですかね。昔はあんまり着手しなかったけど、読んで共感できるようになってきたので、大いなる進歩だと自分でも思います。


東京タワー (新潮文庫)

東京タワー (新潮文庫)

同僚から江國香織を一気に借りて読んだ。どれもするりと読めるし、それなりに心に響く気がするのに、後から思い返しても今一つ思い出せない。そんな中、『東京タワー』は比較的こびり付いたままな気がする。
どんどんと詩史さんに吸い込まれていって、透明に迷いなくのめり込んで詩史のための存在へと成っていく透くんというひとに、酷く共感してしまった。物語がひとまずの幕を閉めても、彼等は幕の向こう側でそのまま生きていくのだろうなと思った。それほどに肉感的な人物たちでした。


子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

辻村深月はいつ・どこから着手すべきか随分と悩んだ。『名前探しの放課後』を上司から戴いて中々面白かったので、のんびり着手し始めています。
『ぼくのメジャースプーン』『冷たい校舎の時は止まる』を読んだが、とにかくくどい。序盤どころか中盤までは、有り得ない程に苛々させられた。こんなに読んでいて苦痛な本も珍しいなと思っていたが、『子どもたちは夜と遊ぶ』も同様に上巻は苦しんだ。しかし下巻は凄まじかった。
正直、ミステリーとして上質とは全く思えない。構成ももっとやりようがあるだろうと何度も舌打ちしたし、後半での飛翔の為にある助走が執拗に長く単調すぎるという意見は変わらない。それでも尚、最終部に雪崩れ込む感情の波には抗えなかった。再読してもこの高揚感には屈服してしまうだろう。
辻村深月に関しては、非常に複雑な気持ちで今後も取り組んでいく他あるまい。両手を広げて好きだと豪語できないが、無視できない潮力を持った作家という認識。


恋愛中毒 (角川文庫)

恋愛中毒 (角川文庫)

去年ヒットした女性作家が津村記久子なら、今年は山本文緒。『プラナリア』から始まり『ブルーもしくはブルー』『みんないってしまう』『絶対泣かない』『パイナップルの行方』『ブラック・ティー』『シュガーレス・ラヴ』と読み漁ったが、『恋愛中毒』は最もヘヴィで最もコメントしづらく、最も泥沼へと引きずり込んでくれた。
少しずつ制御不能になっていく主人公の様子を、まるで腕や足を次々骨折していくのに運転し続ける自動車の助手席に乗っているような気分で眺めている。心臓に悪い。
『眠れるラプンツェル』『きっと君は泣く』も好きなので悩んだが、『恋愛中毒』は特に構成も秀逸なので。


ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

川上弘美と言えば『センセイの鞄』が絶対の名作ですが、私はこちらを推したい。
ニシノユキヒコと様々な時期に出逢い、様々に恋模様(時々、恋愛未満)を繰り広げた10人の女性たち。どんな女性にとってもニシノユキヒコは心に残る男だったが、ただ彼の本質を正確に掴んだ女性は一人もいない。蜃気楼のような掴みどころのない男だが、10人の女性の目を通してきた私たち読者にだけ解ることもある。
単純に時系列順に並べるのではなく、かなり意図的に、巧妙に配置されているので、その点も読み終えたら「川上弘美ってスゲェ作家だなぁ…」と感心させられます。


勝手にふるえてろ (文春文庫)

勝手にふるえてろ (文春文庫)

綿谷りさを読んだのは本当に久々。最近面白いものを書いていると風の噂で聞き齧ったので読んでみたところ、確かに面白かった。
飾ったところのない、少々露悪的な、悪い意味で「素直になってやろう」という気概で書かれた彼女らしい十代の頃の文体はそのまま。内容の変化があったのは、著者自身がやはり二十代をちゃんと生きているんだなぁという印象。
今作での一番の読み所は何と言ってもオチですね。読んでいて何となく「こう落ち着くだろう」と思っていた予想を綺麗に裏切ってくれた、その手法が鮮やかで気持ち良かったです。


上遠野浩平は昔からファン。ジョジョは一昨年頃にハマった。さて、スピンオフ作品には手を出すべきか? ―YESッ! べきでした、大正解でしたッ!!
ブギポ×ジョジョの親和性たるや。文体やスタンドの設定がただ馴染むというだけではなく、ジョジョ第五部で未解決のまま終わったフーゴのその後を見事に描ききってくれた。物語としても最高の結末を見せてくれたので大満足です。

2014 SF

今年もいろいろありましたが、最も語り易いのではと思ったので2014年の読書を振り返ります。
普段は読書メーターで備忘録としてメモ的に書き残していますが、ここではもう少し俯瞰気味に書けたらいいな。
まずは今年特に力を入れたSF篇。


象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

「私の墓にはこの本を入れて下さい」とお願いするであろう一冊。
『グラン・ヴァカンス』で、なんて美しき世界を容赦なく描く作家なんだろうと惚れる。
『ラギッド・ガール』で、一文一文を読むだけでこんなにも官能を得られるような小説があっていいのだろうかと震撼する。
そして『象られた力』を読んでしまったのである。短篇集だが、何と言っても表題作ですよ。
彼に関しては、語ってところで何の意味もないと批評を諦めています。飛浩隆が編む言葉は「力」そのものだと、読んだ人が体感する他ありません。
「清新であること、残酷であること、美しくあること」。〈廃園の天使〉シリーズの一作目で、著者が語った理念が余すことなく実現されていくのを、どうぞ確かめて下さい。

 

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

ドラえもんの大長編シリーズでも、多くの人にとって思い出深い作品なのではないだろうか。リルルという名の別惑星のロボットの生涯は、観た人の心にそっと傷を残していく。
「いやいや、漫画/映画のノベライズ本なんてどうせプロットみたいなモンでしょ」などと半笑いで読み始めたあの日の私をぶん殴りたい。ドラえもん、タイムマシン出して。それからケンカ手袋も。
瀬名秀明という堅実なSF作家の手で、原作コミックの一コマ一コマが丹念に解きほぐされていく。こんなにも濃度の高い作品だったのか、と驚愕しっぱなしでした。
オリジナルシーンもちょこちょこ書き足されていますが、原作ガチ勢の皆さん、「勝手に手を加えただと!?」などと息巻く前にお読みなさい。小説家ならではの濃やかな配慮で、のび太スネ夫しずちゃんが生き生きと動いています。「人間らしさ」や、純真無垢なだけではない「子供らしさ」を熱のように感じ取って、肌が火照る思いがするでしょう。


煙突の上にハイヒール (光文社文庫)

煙突の上にハイヒール (光文社文庫)

これも友人からのお薦め本。短篇集ですが、どれも良かった。
SF界隈の中でも「あんなこといいな、できたらいいな」とちょっとファンタジーな近未来を想像してみるのが好きなタイプの人だと思いました。ライトなSFにほんのり恋愛要素を加えられたら、そりゃ読み易くて好きになっちゃいますよね。
『妙なる技の乙女たち』『フリーランチの時代』も愉しく読みました。『天冥の標』は代表作だけれど、着手できるかどうかは未定。


紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

ライトノベル層もSF層も絶賛しており、その評価が長く途絶えないので気になっていた一冊。読んで良かった。
「自分以外の人間がロボットに見える」という特異な少女・ゆかりの話と、ゆかりを救う為に世界を何巡もする話。SF成分だけでは不足で、これをライトノベルの形式で書いたことが素晴らしい。前篇でイマイチだなと感じるかもしれませんが、そこで本を閉じてはなりませぬ。「ふぅ、何だこんなモンか?」と溜め息吐きながらでも、とにかく後篇へ突入して下さい。予想できなかった疾走感をお約束します。
ヴィークルエンド』も大好きなので悩みどころなんですが、纏まりの良さとインパクトではこちらかな。いやでも『ヴィークルエンド』も推したい。むむ。


MOUSE(マウス) (ハヤカワ文庫JA)

MOUSE(マウス) (ハヤカワ文庫JA)

友人からの紹介本。読んだ時に即買おうと思ったら重版未定の状態で絶望しかけましたが、その数ヶ月後に奇跡の復刊を遂げてくれました。愛読者の声が多かったのだと思うと涙が出そう。
ドラッグ・パンク・ノヴェルと銘打ってありますが、これほどジャンキーになれる本も珍しい。牧野修は他に『奇病探偵』『楽園の知恵』を読んだが、「言葉の酩酊」っぷりが興味深いと感じました。「病」「味」も重要なキーワードだと思うけれど、時折挟み込まれる詩的な(つまり文脈から飛び出すような唐突な)言葉の用い方が魅力。「月、剣、爪、シーラカンスブーゲンビリア」にゾクゾクできたのは、クライマックスへの話の持って行き方も勿論のこと、この絶妙なアンバランスさで成り立つフレーズ自体に美しさが宿っているからだろう。


SF畑が広すぎるので、何か指針でもあればいいのになーと思ってたら、やっぱりありましたアンソロジーシリーズ。よくぞ集めたな、という信頼のラインナップが安定して続いていくから凄い。「大森望責任編集」と大々的に銘打ってるだけのことはある。
現在4巻まで読了、今後はのんびり追っていけたらと思います。各巻でお気に入りのお話は以下の通り。
藤田雅矢エンゼルフレンチ
津原泰水「五色の舟」
小川一水「ろーどそうるず」
 浅暮三文ギリシア小文字の誕生」
京極夏彦「最后の祖父」